もうみんなやってますよ

よく後輩に言われるんですよね〜 ^^;

【MR志望の就活生必見】この企業にはエントリーしとけ(国内市場製薬会社ランキング2021)

【MR志望の就活生必見】この製薬会社にはエントリーしとけ(国内市場製薬会社ランキング2021年度)


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就活生の皆さんお疲れ様です。どうも小林です。

最近はコロナの影響もありメディアなどで製薬企業の名前を目にする機会も増えてきました。昨今、製薬会社への就職人気が高まっております。
しかし一体どこの製薬企業をエントリーすれば良いのかわからない就活生も多いのではないでしょうか。
なぜなら製薬企業は医療用医薬品のCMをしてはならないと薬機法で定められており、メディアへの露出が極めて低いからです。医療従事者や患者でない限りメーカー名を目の当たりにするのは少ないでしょう。
私は大手製薬会社のMRです。複数回のMR転職経験があります。
ここでは謎に秘められた製薬メーカーの規模やブランドイメージをランキング形式で紹介していきたいと思います。
これを知ればどこの製薬メーカーに応募すれば良いのか、どこのMRになればドヤれるのか?を発表していきたいと思います。
MR就職なら内資外資関係なく大手から順に攻めていけば良い。

MRは謂わば製薬会社の営業部隊です。営業スキルは勿論ですが、自社の製品力が肝になって参ります。昨今は開発費の高騰や技術的な面から新薬が上市されにくい状況にあります。よって開発力のあるメーカーが生き残り、そうでないメーカーは淘汰されつつあります。製薬会社が研究費に割り当てる金額や%を公表する意図として自社はこれだけ開発に力を入れてますよアピールと言う事ですね。

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製薬企業売上高上位20社2020年4月-2021年3月(参照:IQVIA)
あまり聞き慣れない企業が多いと感じた事ではないでしょうか?これらTOP20の企業は製薬業界人であれば誰もが知っている大手企業です。製薬業界では中堅と言われる様な企業も一般的に大企業の位置付けとなります。日本市場と海外市場ではこの製薬会社ランキングは大きく異なりますが就活であれば日本市場での価値観で判断して大丈夫です。

武田薬品工業

2019年にシャイアー社(アイルランド)を買収し売上高約3兆円で世界トップ10入りを果たすも、減価償却のため資産売却や2020年には約500名規模の早期退職を決行。

中外製薬

聞いた事がある人も多いのでは?2002年にロシュ(スイス)の傘下に入り、以降の血友病治療薬等で国内、海外市場共に業績は好調。

第一三共

CMでもよく見ますね。ブロックバスター高血圧症治療薬オルメテックの特許切れの中、抗凝固薬リクシアナで上手く立て直す。今後はがん領域に強みを持つ企業として新たに躍進中。採用枠が薬学生のみというのが世知辛い。

アストラゼネカ

イギリスの製薬会社。昨今はコロナワクチンで知名度を上げてきましたね。オンコロジー領域製品多数。アレクシオンを買収し勢いがあるものの、今後ネキシウムの特許切れを控えているのでどう切り抜けるか正念場。

MSD

こちらもコロナ治療薬で名前を聞く様になりましたね。主にワクチンとがん領域が牽引。子宮頸がんワクチンやオンコロジー領域の成長軸は主にキートルーダ。今後も適応拡大を控えている。

ヤンセンファーマ

johnson & johnsonの医薬品部門。扱っている疾患領域が非常に広いプライマリーを始め希少疾患、精神疾患、がん領域特に血液癌領域に傾注している。資本も大きく発売を控えた新薬(パイプライン)に困る事は無さそう。

ノバルティスファーマ

スイスの製品企業、多発性硬化症治療薬の上市やキムリア、プライマリー領域でもエンレストを始め売れる治療薬を作る印象。

大塚製薬

ポカリスエットカロリーメイトで聞いたことはあるでしょう。ネームバリューはあるがなかなか新薬が出ない昨今厳しい状況に立たされている。がん、中枢神経系、循環器に特化したイメージがあるが自社ブランド品が弱い。内資で共通している事として創薬力が弱い。

イーライリリー

米国糖尿病インスリンアルツハイマー治療薬といったイメージ。地域限定MR(転勤無し)という制度がある。オンライン面会を業界内でも早く導入している。

バイエル

ドイツ:大型製品の特許切れが間近で窮地に立たされている。また自社ブランドで開発中の大型新薬もない。近々人員整理があるか、もしくは買収による導入を画策するか大きな転換期にきている。

ファイザー

米国:世界のトップを直走る企業。製薬企業の生命線であるパイプラインは特に気にする必要は無いだろう。開発力、買収による資金源も潤沢。外資特有ではあるがグローバルからの指示に大きく影響を受け、手上げも頻繁に実施している。終身雇用は考えない方が良い。

田辺三菱製薬

レミケードの特許切れなどで2期連続の赤字見込み。苦戦が続く。導入したパーキンソン病治療薬が今後大きな鍵を握るとされている。

グラクソ・スミスクライン

英国:呼吸器領域はトップクラス、希少疾患も強い企業。ただ大手外資メーカーとしてはパイプラインが若干少ない印象。

アステラス製薬

2021年12月末には早期退職者650名、MRは1200人に激減。営業所を無くすなどコストカットをしつつオンラインに力を入れている状況。グローバルに目を向ける一方、国内ではポジションを落している。

ヴィアトリス

マイランとファイザーの下部組織アップジョンとの統合で最近新設された企業。主にファイザー後発品やバイオシミラー(バイト製品の後発品)を扱う。

小野薬品工業

オプジーボで知ってる人も多いのでは?オプジーボが屋台骨となっている企業でそれ頼みになっている状況。最近は度重なる薬価改定で収益も低迷している。オプジーボの特許切れをカバーする新薬開発が急務。国内企業でも創薬に力を入れている老舗企業。

ベーリンガーインゲルハイム

ドイツ:昔は高給取りで「最後の楽園」とまで言われた事はあったが今はそうでは無い。糖尿病というレッドオーシャンでも昔は存在感を出してはいたが今では特許切れ間近の製品もあればSGLT2阻害剤も他社にCKDの適応拡大で先を越された。パイプライン大型製品が控えている訳では無さそう。

沢井製薬

後発品メーカー:後発メーカーとしては知名度も製品ラインナップも豊富。小林化工問題発端で後発メーカーが相次いで業務停止命令を受けている一方で沢井製薬は無かった事を考えると信頼度は高い。小林化工の事実上の廃業により各製薬メーカーは供給不足に陥っている。それを補うため小林化工の生産部門を一部受け入れる等し対応している。


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日医工

後発品メーカー:小林化工問題を皮切りに後発メーカーの不祥事が相次いでいる。日医工も不正な手順で医薬品を製造していたとし32日間の業務停止命令が出る。しかし後発メーカーではトップレベルの規模と製品数。業務停止命令以降まだ十分に稼働していない工場はあるが国がジェネリックを推進しているので元に戻るのも時間の問題。しかし当分イメージは良くない。

サノフィ

フランス:希少疾患、ワクチンに力を入れている。アトピー性皮膚炎治療薬のデュピクセントやワクチンが好調ではあるが開発中の製薬ラインナップに期待出来るものが無い状況。

 

【結論】
内資外資関係無く大手からエントリーしておくべし。

製薬企業の存在価値は製品開発です。ただ最近は創薬開発が非常に難しくなってきています。そんな中、資金力がある大手メーカーの方が開発費もありますし、最近はM&Aをする事で製品ラインナップを確保する傾向にあります。

また、時代の流れでこれらの順位を大きく入れ替わります。例えば自動車業界では常にトヨタが1位ですが、製薬業界では常に武田が1位と言う事はありません。また製薬業界は転職が非常に横行しています。特にこの治療薬を売りたいという拘りも無いと思いますので新卒の皆さんはとりあえず大手から受けておけば問題無いかと思います。
補足
このランキングを見て外資は即リストラ、大手は軍隊という人がいるかもしれませんが、これはあくまでイメージが先行しているだけです。内資だろうが外資だろうがリストラはするし仕事が厳しいというのは上司によってというレベルの話ですので気にせずESを出しまくりましょう。最後に製薬会社のマウンティグも少なからず存在しますのでドヤりたい就活生は参考にして下さい。